今度はどちらからともなく、唇が繋がった。はるかはみちるの中で温められた右手を再び動かす。手全体で右の膨らみをふんわりと包み、人差し指と中指で中心の蕾を摘んだ。すでに固く立ち上がったそこを、くいっと引っ張り、潰すように刺激する。
「ぅ……はぁ……ん」
みちるは身体の内側に熱が生まれるのを感じていた。電流が走るように刺激が流れ、熱い息を漏らす。はるかはその反応を楽しみながら、口の中でみちると舌を絡める。
「ね、見て」
長い口付けをした後、はるかはみちるに鏡を見るよう促した。
はるかは左手でみちるの制服の裾をたくし上げる。可憐なレースを纏った下着と、その中に収まった形の良い膨らみがチラリと覗いた。
「嫌よ……恥ずかしいわ」
みちるは片手で顔を隠した。はるかは構わずに左手で下着を捲る。ぷるん、と艶やかなみちるの胸が鏡に写った。
「ちょっと、手、ついてみて」
はるかに言われ、みちるは鏡に手をついた。鏡と二人の間隔が狭まる。自分の胸が晒されている姿を間近にして、みちるは顔を赤くする。
「あ……いや……」
「みちる、可愛いよ」
はるかは耳元で囁きながら、右手と同様に左手も中心の蕾にたどり着き、指で摘んだ。
「んっ・・」
恥ずかしいのに、はるかの手で触れられることに喜びを感じている。その指先が触れることに、ドキドキして胸がきゅっとする。
――ああ、そうだ。私はこの手が好きなんだわ……。
鏡に写ったはるかの指は、なめらかに動きながらみちるを愛撫していた。女性にしては少し大きく、かといって男性のようにゴツゴツしてはいない、美しい手と指先。その手指がみちるの胸を這い、撫で、摘む動きを繰り返す。指使いを鏡越しに見ていると、艶かしい動きが余計にみちるを強く感じさせた。
触れられる直接的な刺激と、鏡越しに見るはるかの手、そして視線。はるかの指で摘まれるたびに、身体の奥がむずむずとして中心に熱いものが流れた。
恥ずかしくて直視できないと思っていたのに、気づいたらみちるははるかの動きを目で追っていた。
「もっと僕の名前を呼んで」
「あっ……んっ……はるか……」
はるかに耳元で囁かれ、みちるはため息を漏らしながらはるかの名を呼ぶ。みちるの息遣いが熱っぽく湿り気を帯びてきて、はるかの気持ちを煽った。
はるかは晒されたままの左の首筋を、上から下にすぅっと舐め上げた。
「ひゃぁっ……」
全身が震え、足の力が抜ける。はるかはみちるの足の間に自分の足を入れ、みちるを支えながら愛撫を続けた。みちるは鏡にもたれるような形でそれを受ける。
はるかが何度かみちるの首筋に舌を往復させると、みちるは息を乱し、壁を支える手をぎゅっと握った。
「首、弱いんだ」
はるかが少し意地悪く囁く。みちるは違う、と抗議しようとしたが、はるかが即座に耳に舌先を入れて舐め始めたので、言葉を発することができないまま首を振った。
ぴちゃぴちゃとした音がみちるの耳に響く。はるかは耳のラインに沿うように舌を這わせ、舌先を中で踊らせた。
みちるの耳元から口を離して改めて鏡を見ると、みちるは目に涙を浮かべ、赤らんだ顔で鏡越しにはるかを見つめていた。
「はるか、こんなの……恥ずかしいわ……」
「みちる。それ、誘ってるようにしか見えないよ」
みちるの抗議の声も虚しく、はるかは制服の中に入れていた右手を外に出し、スカートを捲くりあげた。鏡の中のみちるは足を晒すことになり、きゅっと足を閉じようとしたが、間にあるはるかの足に阻まれる。
はるかは下着の上からみちるの秘部に指を往復させた。下着の上からでも十分にそこが湿っていることがわかる。何度か付近を指で撫でたあと、隙間から指を入れ、直接そこに触れた。
はるかの愛撫で十分に潤ったそこは、熱を持った泉になっていた。はるかの指にぬるりとした愛液が絡みつく。はるかは入口を指先で撫でた。軽く擦るように往復させ、固い突起を弾く。
「んんっ……」
みちるは唇を噛んでその刺激を受けていた。突起部に触れられると、足が震え、力が抜けそうになる。下着とスカートに隠されてはるかの指が直接触れているのは見えないが、鏡ごしに手が動いているのが見えた。何度も恥ずかしい、と口にしているのに、何故かはるかの動きから視線を逸らすことができない。そのことがみちるの羞恥心を増幅させていた。