寝室まで行くのももどかしく、二人はリビングにあるソファに座った。今日は二人きりだから気にすることもないし、たまにはこういうのもいいだろう? というはるかの提案だ。広くて柔らかなソファで、はるかがよく読書をしたまま寝ていることもあるくらいだから、寝心地はそんなに悪くないのだろう。しかし二人きりとはいえ、いつもと違う目的でそこに座るのは少しドキドキする。
改めて二人は向き合って、今度はどちらともなくキスをする。みちるがはるかの背中に腕を回すと、互いの身体が熱を持ち脈打つのがわかる。
みちるの身体をソファに優しく横たわらせ、はるかが耳元を舌で撫でた。みちるの身体がぞくりと震え、軽く腰が踊り、それから力が抜ける。
ブラウスのボタンを外し、下着の隙間から大きな膨らみに触れた。みちるの頬が、期待感を持ってより紅潮する。はるかとのデートのために帰宅してから着がえたブラウスは、その目的を果たせぬままソファに広げられた。
はるかの指は硬い芯に触れ、摘むように撫でたり、弾いたりしていた。みちるから甘く熱を持った息が漏れる。
しばらく指で弄んだあとに、今度はそれを口に含み、吸った。舌で転がすように舐め、その感触を楽しむ。
「……はぁっ、あっ」
みちるの吐息がやがて声を含んだものとなり、はるかの首元に回していた手に少し力が入る。
それを合図にしたかのように、はるかはみちるが履いていたフレアスカートに手を伸ばし、チャックを下ろした。下着とともにスカートを脱がせ、みちるを露な姿にする。
はるか自身も、着ていたラフなTシャツとパンツ、そして下着すらも取ってしまう。みちるに肌を寄せ、囁いた。
「僕も……いい?」
こくり、とみちるが頷き、目の前に降りてきたはるかの胸の蕾を吸う。はるかにしてもらったように舌で転がした。
はるかが軽く呻き顔を歪めるのを目の端で捉えながら、もう片方も同じように舌でなぞる。
「ごめん……もう我慢できないや」
はるかが軽く呟いて、みちるの蜜壷に手を伸ばす。そこはもう十分に潤い、はるかのことを待ち受けていた。はるかの指がそこに触れると、みちるがびくりと反応する。何度か中指を往復させてから、ゆっくりと挿し込んだ。
「……っあぁっ」
みちるが言葉にならない小さな声をあげた。一本目の指をすんなり飲み込む。
「はるっ……か」
はるかの胸の蕾を吸っていたみちるは、もうそちらには集中できなくなる。息を継ぐように名を呼び、ぐっとしがみついた。はるかが中をゆっくり混ぜ、さらにもう一本の指を挿し入れた。そしてみちるが反応する箇所を探す。
荒い息遣いと、たまに漏れる喘ぎ、そしてそこに混じる水音。その快感だけに集中する時間が続く。
はるかはいとおしむようにみちるに口付け、さらに刺激を与え続けた。
やがてみちるの声がより大きくなり、はるかを抱く手に力が籠る。
「……あっ、やっ、はるか……もう……ダメっ……ああぁぁっ」
みちるの全身に力が入り、はるかをぎゅっと締め付け、果てた。